>>かおりちゃんの信行日記


第21回 怖いときには南無妙法蓮華経の巻

暑い暑い夏休み。ある夜、かおりちゃんはテレビで「怖い話」の番組を見ていました。

「かおり。そんな怖いの見ていたら、夜中にトイレに行けないわよ」
「大丈夫だもーん」
テレビでは幽霊や心霊写真の話で盛り上がっています。
お母さんの心配をよそに、怖いけれどもテレビから目が離せないかおりちゃんです。

そして夜。
お布団に入ったけれども、かおりちゃんはなかなか眠れません。
暑くて寝苦しいのではなく、目を閉じるとテレビで見た幽霊が出てくる気がして眠れないのです。

「大丈夫だよ、幽霊なんかいないもん」
そう自分に言い聞かせて、かおりちゃんは目を閉じました。
だけど……。

「お母さん……一緒に寝てもいい?」
あれからなかなか眠れなかったかおりちゃんは、お母さんのお布団のところに行きました。
「ほら、あんなテレビ見るから怖くなったんでしょ」
かおりちゃんはバツが悪く、黙ってお母さんの布団に潜り込みます。

「ねぇ、おかあさんは幽霊とか怖くないの?」
「んー怖いわよ。でもね、そんなときは南無妙法蓮華経と御題目をお唱えするの」
「え、御題目を?どうして?」
「正しい御題目をお唱えすると、仏様のお護りをいただくからよ」
「へぇー」
「御題目の経力が『怖い』と思う心を、御題目をお唱えさせていただいている『安心感』に変えて、怖い心から守ってくれるのよ」
かおりちゃんはお布団の中からお母さんの顔をちらっと見ます。
「かおりも怖いからお母さんの所に来たんでしょ?」
「……違うもん。お母さんと一緒に寝たいんだもん」
図星を指されて恥ずかしくなり、思わずかおりちゃんは言い訳をしてしまいました。
「でもお母さんの布団に入ってホッとしたでしょ」
かおりちゃんは小さく頷きました。
「それと同じで、お母さんも御題目を頼ってお唱えすることでホッと出来るのよ」
「ふーん。そうだったのかぁ」

かおりちゃんは心の中で御題目をお唱えしました。
すると今までの怖かった気持ちがだんだん消えていきました。
御題目ってすごいんだなと感心すると同時に、これで安心して「怖い話」が聞けるなとも思ったかおりちゃんでした。

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