>>かおりちゃんの信行日記


第1回 お給仕の巻

梅元かおりちゃんは小学校3年生の女の子です。
かおりちゃんのおうちは、おばあちゃんの代から本門佛立宗のご信心をさせていただいています。
学校でいろんな事を勉強しているかおりちゃんですが、ご信心のことはまだ全然わかりません。
でも、「無始已来」は『妙講一座』を見なくてもいえます。

とある日曜日、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そしてかおりちゃんの4人で朝参詣にお参りしたときのことです。眠たい目をこすりながらも、かおりちゃんは頑張って最後までお行儀良く、お母さんの横に座ってお参りをしました。
「かおりちゃん、最後まできちんと座ってえらかったね、すごいね」
と、薫化会のお兄さん、お姉さんが褒めてくれました。
かおりちゃんは嬉しいけれど、少し照れくさくてお母さんに隠れてしまいました。

朝参詣が終わってから、かおりちゃんはおばあちゃんが他のご信者さんとお話ししているのを聞きました。
「来月の17日、私の家で御講をとらせていただくので、是非、ご参詣くださいね」
「梅元さんのお宅はいつもお給仕がきちんと出来ているから、お参りさせていただくと清々しい気持ちになるんですよ」
と相手のご信者さんは言いました。
かおりちゃんは、その人がうちの家を褒めてくれているということはわかったのですが、【お給仕】という言葉がなんだかわかりません。
「ねぇ、おばあちゃん。【おきゅうじ】って何?」
かおりちゃんの質問におばあちゃんはニッコリ笑って答えました。
「お給仕っていうのはね、仏様がますます光り輝くように掃除したり、仏様の教えがひろまるのをお手伝いすることをいうんだよ」
「それって難しいの?」
「難しくないよ。今日、かおりが朝参詣にお参りしたこともお給仕の一つなんだよ」
「朝参詣もお給仕なの?お給仕ってたくさんの種類があるの?」
「そうだねぇ、おばあちゃんも数えたことはないけれど、考えてみたらたくさんあるねぇ。でも、今日、かおりが朝参詣で御看経をさせていただいたこともお給仕になるんだよ」
かおりちゃんは、なぜ御看経がお給仕になるのかわかりませんでした。
「御看経がどうしてお給仕になるの?だって、掃除をしたわけじゃないでしょ」
「【南無妙法蓮華経】と御題目をお唱えすると、【御法味】という御法様の召し上がるお食事になるんだよ。かおりは美味しいものをたくさん食べられると嬉しいだろ?」
「うん、嬉しい。プリンが50個あったらすごく嬉しいもん」
「御法様もかおりと同じように、【御法味】をたくさんいただけたらすごく嬉しいんだよ。だから、一番喜ばれる【お給仕】は南無妙法蓮華経と御題目をお唱えすることなんだよ」
「ふぅん、そうなんだ」
かおりちゃんは、おばあちゃんが言ったことの全部は理解できませんでしたが、かおりちゃんが朝参詣をしたことで御法様が喜んでいるのだと思うと、すごく嬉しい気分になるのでした。

今日は日曜日。たくさんの方が朝参詣にお参りされました。
「ねぇ、おばあちゃん」
「なぁに?」
「こんなにたくさんの人が御法様にお食事あげたんだったら、今、御法様はお腹いっぱいだろうね」
「きっとそうだろうね」
おばあちゃんは優しく笑いました。
かおりちゃんは、お腹がいっぱいで嬉しそうな御法様を想像するととても嬉しくなりました。

かおりちゃんの信心の道は、今開かれたばかりです。

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